SWD-DA20-SDのBulk Pet設定 〜Mac(M1)〜

先日の記事にも書いたとおり、なぜかBulk Pet転送が使えない状態でした。

目次

Bulk Petについて

説明できるほどの知識がないので、こちらをご覧ください。

Bulk Petを開発したインターフェイス社の下記サイトを読み進めると、「参考資料について」という箇所があります。

「2017年9月15日 日本オーディオ協会ハイレゾセミナー講演資料」としてプレゼン資料が提供されていて、おぼろげながら、イメージが掴めたような気がします。

サポートに問い合わせ

メールにてサポートに問い合わせたところ、わざわざ検証してくださいました。

しかし、届いた回答で示されていた手順は、説明書に記載の内容と同じ。

私自身の環境では解決策とは言えず。

「これを設定すれば良いのでは?」と思っていたことを試したら、無事にBulk Petが使えるようになりました。

手順

SOUND WARRIOR公式サイトに画面の図を使った分かりやすい説明書がありますが、M1のMacでは手順が異なるようで、追加の手順があります。

STEP
ドライバをダウンロード

下記のページからMac用ドライバをダウンロード(説明書と同じ)。

STEP
ダウンロードフォルダ(または自分が指定した保存先のフォルダ)を開く

ZIPファイルのままであれば、ダブルクリックすると通常の青いフォルダが出てきます(説明書の#1〜2と同じ)。

このフォルダには①「SICAudio.pkg」と②「SICAudio Uninstaller」が入っています。

ドライバのインストールには①を、ドライバのアンインストールには②を使用します。

STEP
②で作成されたフォルダから「SICAudio.pkg」をダブルクリック

説明書の#3と同じ

STEP
「続ける」をクリック

説明書の#4と同じ

STEP
「インストール」をクリック

説明書の#5と同じ

STEP
下記の表示が出たら「OK」をクリック

ここから先(手順6〜10)が追加で行う手順です。

STEP
「システム機能拡張を有効にする」をクリック

システム設定→プライバシーとセキュリティ、へ進む。

【セキュリティ】の中に、「現在のセキュリティ設定では、システム機能拡張のインストールは許可されていません。」という項目があるので、「システム機能拡張を有効にする」をクリック。

STEP
PCのパスワードを入力

下記が表示されるので、パスワードを入力→「設定を変更」をクリック。

STEP
システムを終了する

下記が表示されるので、「システム終了」を選ぶ。

「今はしない」を選んでしまった場合ですが、手順7に戻るだけなので、心配しないでください。

改めて、手順7からやり直せば大丈夫です。

STEP
Appleシリコンを搭載したMacの起動ディスクのセキュリティ設定を変更する

Apple公式サイトの下記ページに記載された手順を進め、「低セキュリティ」を選ぶ必要があります。

このサイトに記載の手順11でセキュリティオプションが2つあるのですが、私は2つともチェックを入れました。

尚、Apple公式サイトの手順には、文字のみの説明しかありません。

不安な場合は、Google等の検索エンジンで「Mac システム機能拡張を有効にするには、復旧用環境でセキュリティ設定を変更してください」と入力すると、画像付きで説明しているサイトがいくつか見つかります。

STEP
あとは説明書の#10以降を進める

上記の手順10で最後の再起動まで終わったら、パスワードを入力。

再度、システム設定→プライバシーとセキュリティ、と進む。

「開発元”Interface Co., Ltd. (JP)” のシステムソフトウェアの読み込みがブロックされました」と表示されているのを確認→「許可」をクリック

STEP
パスワードを入力

PC用パスワードを入力→「OK」をクリック(PCのみの場合は最初からこの手順)。

STEP
システム機能拡張がアップデートされる

下記が表示されたら、「OK」をクリック。

STEP
PCを再起動

下記が表示されたら、「再起動」をクリック。

「今はしない」を選んでしまった場合ですが、手順11の画面で「新しいシステム機能拡張を使用するには再起動が必要です」に変わっているはずなので、「再起動」をクリック。

STEP
SIC USB Audio Driverの表示を確認

システム設定を開くと、表示されていることを確認。私の場合は一番下までスクロールすると出てきました。

STEP
お疲れ様でした!

Bulk Petのモードを選べるようになります。

注意点

セキュリティ設定

全部の手順を終えたあと、試しにシステムを終了→上記10に戻り→セキュリティレベルをデフォルトの「完全」に変更→再起動してみました。

結果は、SIC USB Audio Driverが表示されない状態に。

Bulk Petを利用したい場合は、「低セキュリティレベル」のまま使うことが前提になるようです。

感想

Bulk PetとIsochronous(ドライバを入れていないデフォルトの状態)を交互に聴き比べてみました。

ひと通りBulk Petの各モードを試してからIsochronousに戻ると、音がキンキンしているような、少し聴き疲れしそうな印象を受けました。

なので、音の違いは感じられると思います。

ただし、Bulk Petモード1〜4の違いについては、微細だと感じる部分もありました。

まったく当てにならないと思うけれど、個人的な印象は下記のとおり。

試聴したのは、スターダスト・レビューのStay My Blue-君が恋しくて-(flac、96kHz/24bit)とD8000の組み合わせ。

  • モード1:声が少し遠くなり、低域の量感が増えたような
  • モード2:1とそう変わらない気がするけれど、声の近さがIsochronousと同じくらいに聞こえる
  • モード3:全体的に輪郭がはっきり聞こえる
  • モード4:一番クリアでどの帯域も輪郭がくっきり聞こえる

自分の感想を見返してみると、モード1と2は音場感の違い、モード3と4はイコライザー機能を使った場合の違い、みたいな内容になっていますね。

私は音楽をボーッと聴いているのが好きなだけで、音の違いに気付きたいという欲求がありません(だから、MAKEシリーズのチューニングに興味を持てないのかも・・・)。

それでも、IsochronousよりはBulk Petのほうが好きです。

Audio Station

曲を聴いている途中でも自由にモード切り替えが可能ですが、切り替わるのに2〜3秒くらいタイムラグがあります。

個人的な好みはモード4でしたが、全体的なバランスが一番良いのはモード2かもしれません。

複数のジャンルの曲で試聴してみたら、印象や好みが変わる可能性も。

Audirvana

アップサンプリングOFFとノイズ

Bulk Petのモード4のまま聴いてみました。

1回目の試聴では、かなりの頻度でプツプツという音が入り、Isochronous(ドライバを入れていない状態)にしても改善せず。

アップサンプリングがOFFになっていたのでDSD256に変更してから試聴したところ、プツプツというノイズはなくなりました。

曲が止まる

何度か曲の途中で止まってしまいました。

検索したところ、同じMacユーザーでAudirvanaを使っている方の口コミを発見(数年前のもの)。

アップサンプリングを「2倍までに制限」に設定すると曲が止まる現象が起こらなくなる、とあったので変更したのですが、最初の数曲は問題なかったのに、突然止まってしまいました。

排他モードもOFF(ロックが解除された状態)に切り替わっていたのも気になります。

Bulk Petとの相性が良くないのか?

モード間の変更が面倒

Bulk Petのモードを変えるには、Audirvanaの再生を止める→排他モードをOFFに(ロックを解除)→Macの設定でBulk Petのモードを変更、という面倒くさい手順があります。

1クリックで気軽に音の違いを試すことはできません。

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この記事を書いた人

2022年1月にワイヤレスイヤホンZE3000と出会い、finalという会社を知る。
音楽を聴くのが好きなだけの万年オーディオ初心者。
現行製品のほとんどを所有。
final audio時代の旧製品も収集中。

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