先日の記事にも書いたとおり、なぜかBulk Pet転送が使えない状態でした。
Bulk Petについて
説明できるほどの知識がないので、こちらをご覧ください。
Bulk Petを開発したインターフェイス社の下記サイトを読み進めると、「参考資料について」という箇所があります。
「2017年9月15日 日本オーディオ協会ハイレゾセミナー講演資料」としてプレゼン資料が提供されていて、おぼろげながら、イメージが掴めたような気がします。
サポートに問い合わせ
メールにてサポートに問い合わせたところ、わざわざ検証してくださいました。
しかし、届いた回答で示されていた手順は、説明書に記載の内容と同じ。
私自身の環境では解決策とは言えず。
「これを設定すれば良いのでは?」と思っていたことを試したら、無事にBulk Petが使えるようになりました。
手順
SOUND WARRIOR公式サイトに画面の図を使った分かりやすい説明書がありますが、M1のMacでは手順が異なるようで、追加の手順があります。
下記のページからMac用ドライバをダウンロード(説明書と同じ)。
ZIPファイルのままであれば、ダブルクリックすると通常の青いフォルダが出てきます(説明書の#1〜2と同じ)。
このフォルダには①「SICAudio.pkg」と②「SICAudio Uninstaller」が入っています。
ドライバのインストールには①を、ドライバのアンインストールには②を使用します。
説明書の#3と同じ
説明書の#4と同じ
説明書の#5と同じ
ここから先(手順6〜10)が追加で行う手順です。
システム設定→プライバシーとセキュリティ、へ進む。
【セキュリティ】の中に、「現在のセキュリティ設定では、システム機能拡張のインストールは許可されていません。」という項目があるので、「システム機能拡張を有効にする」をクリック。
下記が表示されるので、パスワードを入力→「設定を変更」をクリック。
下記が表示されるので、「システム終了」を選ぶ。
「今はしない」を選んでしまった場合ですが、手順7に戻るだけなので、心配しないでください。
改めて、手順7からやり直せば大丈夫です。
Apple公式サイトの下記ページに記載された手順を進め、「低セキュリティ」を選ぶ必要があります。
このサイトに記載の手順11でセキュリティオプションが2つあるのですが、私は2つともチェックを入れました。
尚、Apple公式サイトの手順には、文字のみの説明しかありません。
不安な場合は、Google等の検索エンジンで「Mac システム機能拡張を有効にするには、復旧用環境でセキュリティ設定を変更してください」と入力すると、画像付きで説明しているサイトがいくつか見つかります。
上記の手順10で最後の再起動まで終わったら、パスワードを入力。
再度、システム設定→プライバシーとセキュリティ、と進む。
「開発元”Interface Co., Ltd. (JP)” のシステムソフトウェアの読み込みがブロックされました」と表示されているのを確認→「許可」をクリック
PC用パスワードを入力→「OK」をクリック(PCのみの場合は最初からこの手順)。
下記が表示されたら、「OK」をクリック。
下記が表示されたら、「再起動」をクリック。
「今はしない」を選んでしまった場合ですが、手順11の画面で「新しいシステム機能拡張を使用するには再起動が必要です」に変わっているはずなので、「再起動」をクリック。
システム設定を開くと、表示されていることを確認。私の場合は一番下までスクロールすると出てきました。
Bulk Petのモードを選べるようになります。
注意点
セキュリティ設定
全部の手順を終えたあと、試しにシステムを終了→上記10に戻り→セキュリティレベルをデフォルトの「完全」に変更→再起動してみました。
結果は、SIC USB Audio Driverが表示されない状態に。
Bulk Petを利用したい場合は、「低セキュリティレベル」のまま使うことが前提になるようです。
感想
Bulk PetとIsochronous(ドライバを入れていないデフォルトの状態)を交互に聴き比べてみました。
ひと通りBulk Petの各モードを試してからIsochronousに戻ると、音がキンキンしているような、少し聴き疲れしそうな印象を受けました。
なので、音の違いは感じられると思います。
ただし、Bulk Petモード1〜4の違いについては、微細だと感じる部分もありました。
まったく当てにならないと思うけれど、個人的な印象は下記のとおり。
試聴したのは、スターダスト・レビューのStay My Blue-君が恋しくて-(flac、96kHz/24bit)とD8000の組み合わせ。
- モード1:声が少し遠くなり、低域の量感が増えたような
- モード2:1とそう変わらない気がするけれど、声の近さがIsochronousと同じくらいに聞こえる
- モード3:全体的に輪郭がはっきり聞こえる
- モード4:一番クリアでどの帯域も輪郭がくっきり聞こえる
自分の感想を見返してみると、モード1と2は音場感の違い、モード3と4はイコライザー機能を使った場合の違い、みたいな内容になっていますね。
私は音楽をボーッと聴いているのが好きなだけで、音の違いに気付きたいという欲求がありません(だから、MAKEシリーズのチューニングに興味を持てないのかも・・・)。
それでも、IsochronousよりはBulk Petのほうが好きです。
Audio Station
曲を聴いている途中でも自由にモード切り替えが可能ですが、切り替わるのに2〜3秒くらいタイムラグがあります。
個人的な好みはモード4でしたが、全体的なバランスが一番良いのはモード2かもしれません。
複数のジャンルの曲で試聴してみたら、印象や好みが変わる可能性も。
Audirvana
アップサンプリングOFFとノイズ
Bulk Petのモード4のまま聴いてみました。
1回目の試聴では、かなりの頻度でプツプツという音が入り、Isochronous(ドライバを入れていない状態)にしても改善せず。
アップサンプリングがOFFになっていたのでDSD256に変更してから試聴したところ、プツプツというノイズはなくなりました。
曲が止まる
何度か曲の途中で止まってしまいました。
検索したところ、同じMacユーザーでAudirvanaを使っている方の口コミを発見(数年前のもの)。
アップサンプリングを「2倍までに制限」に設定すると曲が止まる現象が起こらなくなる、とあったので変更したのですが、最初の数曲は問題なかったのに、突然止まってしまいました。
排他モードもOFF(ロックが解除された状態)に切り替わっていたのも気になります。
Bulk Petとの相性が良くないのか?
モード間の変更が面倒
Bulk Petのモードを変えるには、Audirvanaの再生を止める→排他モードをOFFに(ロックを解除)→Macの設定でBulk Petのモードを変更、という面倒くさい手順があります。
1クリックで気軽に音の違いを試すことはできません。
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