2014年2月下旬に発売されたfinalの LAB I が、2022年に新品で手に入ったお話。
まだ少ししか聴いていませんが、好みの音で嬉しくなってしまったので、経緯を中心に忘備録がてら綴ってみます。
なぜか旧製品を集めたくなった
5月下旬に Heaven VI-CG を手に入れました。
finalの旧製品で絶対に買おうと考えていたのは、SONOROUS II・III・VI、そしてHeaven VIだったので、あとは将来発売される製品を楽しみにするつもりでした。
でも、2月下旬に MAKE2 を買ったきっかけを思い出してしまったんです。
final STOREで Heavenシリーズを試聴させてもらっていて、VIの音色は特に気に入ったけれど、他も良くて1つに絞ることができなかったことを…
すぐには手に入らないだろうと思っていたHeaven VIが手に入ってしまい、その音色に「ああ、やっぱり好きだな~」って思ったら、他のHeavenシリーズも聴きたくなってしまって。
finalistの先輩からのアドバイスを受けて、「ローマ数字のHeavenシリーズ」と呼ばれるHeaven II・IV・V・V aging・VI・VII・VIII から集めてみようと。
LAB I はHeaven VII・VIIIの先祖みたいな存在
final_STORE_LIVE!の過去製品回で、以下を知りました。
- LAB I のあとに Heaven VII・VIII が発売された
- Heaven VII・VIII の造形は LAB I からスタートしている
- LAB I は Heaven VII・VIII の先祖みたいなもの
この時点で、私の元にはすでに Heaven II~VI がありました。
それぞれに個性があり、どれも良くて。
発売日順でいえば、Heaven VII・VIIIより LAB I が先なので、まずは情報を調べてみよう!と。
150セットしか存在しない LAB I
スペックその他の詳細はfinalの旧サイトにありますので、そちらをご覧ください。
日本では30セット、海外分と合わせても合計150セット、という限定数販売(その後、少し再販されたという情報も…)。
日本語で個人のレビューを探してみると、実際に所有している方のブログが1つだけ。
他に見つかったのは、試聴機セットで試聴した際のレビューを綴ったものが1つ。
ちなみに、個人で所有している方のレビュー記事は、普段お世話になっているfinalistさんのお一人です。
「final LAB I」を某テレビ神奈川の番組っぽくレビューし直してみる
海外のサイトで探しても、情報はかなり限定的。
下記は英語で書かれた詳細なレビューです(finalからサンプル提供を受けて書かれたもの、という記述あり)。
少し文学的な要素もあって、最後まで読むと、ジーンと心にくるものがあります。
「在庫あり」というサイト
そんな中、検索していたら、「海外から取り寄せ、在庫あり」というサイトを見つけました。
発売当時の日本での価格は16万円だったようですが、このサイトに表示されていた価格は、日本での発売価格よりかなりお安い10万円(プラス海外からの取り寄せ送料1,000円)。
しかも、新品未開封品。
在庫の有無を確認がてら問い合わせをしてみたところ、時候のご挨拶とともに返信がありました。
詐欺サイトだったら、さすがに時候の挨拶までは書かないと思うので、この時点で信頼できるかも?という印象を持ちました。
返信に記載されていた担当者さんを調べたのですが、その会社の社員さんとして実在しているようでした。
それだけでなく、この会社は、4月下旬に開催されたヘッドホン祭miniに出展していたことも分かりました。
また、SNSで「会社名+ LAB I」で検索したら、「新品で手に入ること」に触れていらっしゃる方が数名いました。
これらの材料が揃った時点で、おそらく問題ないだろうという感触がありました。
注文
定価よりお得な価格とはいっても、かなり高額ではあったので、数日ほど考えました。
発売からこれだけの時間が経っているのに、世界でも限定数しか存在していない LAB I を新品で購入できる。
それに、連休中に開催されていたfinal STOREの掘り出し物セールで出ていた価格とほぼ同じ。
掘り出し物セールに出ていたLAB I は、本体+イヤピ1セットのみ。
今回見つけたLAB I は、元箱はもちろん、イヤホンケース・イヤピなどのアクセサリー類もすべて揃っています。
今回の LAB I に関しては、金額への躊躇をどう解消するか?だけの問題だったので、「次は機会がないかもよ!」と自分に言い聞かせ、注文することにしました。
節目に連絡メールが
注文後の翌営業日には同じ担当者さんからメールが届き、おおまかな入荷時期をお知らせくださいました。
日本に届いて発送準備が整った時点でもメールがあり、配達希望日時を伝えることもできました。
クレジット決済を利用したのですが、発送後に決済された点も安心材料となりました。
突然の値上げ
注文してから数日後、このサイトを訪れてみたら、かなり値上げされていました。
今は発売時の日本での価格とほぼ同じ15万円になっているので、ご注意ください。
届いた!
今日の夕方、無事に届きました。
6月に入ってすぐに注文したので、2週間弱です。
第一印象
過去製品回の配信では、「低音が濃密」というお話も出ていましたが、現時点ではあまりそんな印象はありません。
誤解しないでいただきたいのですが、決して「低音が物足りない」と感じているのではありません。
濃密な低音という印象は受けなかった…というだけ。
その代わり、LAB I から出てくる音すべてが「濃密」と感じます。
イメージとしては、Heaven V agingやVIの艶っぽい音も感じつつ、よりクリアで量感がある、という感じ。
量感という言葉で合っているか分からないのですが、厚みがあるというか、たっぷり音が詰まっているような。
もう1つ特徴的だと感じるのは、音が横へ…横へ…と波紋のように広がっていくこと。
曲によっては、最後にエコーがかかったように聴こえる場合があります。
実際にはエコーがかかっているのではなく、音が広がっていく感覚が初めてなのでそう感じるだけなのだと思います。
そして、A8000みたいに、無音になる瞬間というものを体験することができます。
真っ暗な宇宙にひとり漂っているような、不思議な感覚。
恐怖感を与えるものではなく、逆に幸福感に包まれている感覚です。
初めての経験なので、うまく言葉に表すことができないのですが…
買って良かった
LAB I はめちゃくちゃ好みの音というのもありますが、これまで経験したことのない感覚に包まれる面白さもあって、「個人的に買って良かったfinalイヤホンTOP 3」の1つにランクインしそうな予感。
取り扱っている会社との出逢いはあまりにも唐突で、最初は詐欺サイトなのでは?と不安でした。
かなり慎重に調べましたし、価格の高さからなかなか購入に踏み切れなかったけれど、思い切って買って良かったです!
始まったばかりの LAB I との時間を楽しみたいと思います。
- ライブ音源
- ボーカルがメインの曲(特に女性ボーカル)
画像
付属のイヤーピース(イヤピ)について
その後finalistさんから教わったのですが、私が手に入れたLAB I に付属しているイヤピは、現行と同じType Eではあるものの今は生産していない初期型で、「黒軸」になっているそうです。
finalの旧サイトで紹介されているイヤピを確認してみたら、現行のType Eで、軸の色がグレーなのですよね。
普段、旧製品に付属のアクセサリー類は永久保管用として防湿庫に直行させていて、イヤピも自分が持っている現行のType Eを使っています。
LAB I のイヤピが今ではレアなものになりつつあるものだなんて、思いもしませんでした。
正規代理店の証明書(海外販売分のみ)
当たり前ですが、日本で販売されたものには付属していないそうです。
指摘されて、あとから気付きました。
個人的には、「正規の取扱店であって欲しい」と願っていたので、それを証明してくれるものが付属していただけで満足です。
finalの旧製品との出逢いは一期一会
私は今年に入ってZE3000の音に感動してfinalの有線イヤホンに興味を持った、かなり新しいfinalのファンです。
そして、1月末から今日までの間に、final STOREで新品で手に入れることが可能だった製品が結構あります。
- SONOROUS II
- SONOROUS III
- SONOROUS VI
- Heaven VI
- F3100
- F7200
掘り出し物セールを含めた場合:
- Heaven V aging
- Heaven IV
- Heaven VII
- Heaven VIII
- Piano Forte VIII
- Piano Forte VIII-T(2.5mmバランス)
- Piano Forte IX
- Piano Forte X
- LAB I
- SONOROUS VIII
- SONOROUS X
これからfinalの旧製品ファンになる方、すでにファンだけど旧製品に興味を持ち始めたのが最近の方。
出逢った時に入手なさることをおすすめします。
中古でOKという場合はもう少し入手経路は増えますが、final製品は旧製品でもかなり高額で取り引きされているという印象です。
final STOREであれば、たとえ掘り出し物セールで提供されている製品だったとしても、音質測定その他をクリアした品質が保証されているので安心です。
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