D8000 ケーブル聴き比べ

こんにちは、しろ です。

先日、ソフトウェア・アップデートをするため、久しぶりにWM1AM2の電源を入れました。

現在の私の機材で唯一、4.4mmに対応しているのがこのウォークマンだったことを思い出したので、シルバーコートケーブルとブラックケーブルの聴き比べをしてみました。

目次

結論

どう聴きたいか?というのは好みの話なので、ブラックケーブルとシルバーコートケーブルのどちらか一方が良い(おすすめ)とは言えない、というのが結論です。

でも、2022年当時の私のようにオーディオのことを知らない人にとっては、こんな結論は何の役にも立たないですよね。

ということで、私が考えるおすすめを書いてみます。

しろ

無理矢理おすすめをパターン化しているだけなので、目安の1つくらいに受けとめてくださいね。

  • 耳元の近くで音が聴こえるのが好み
  • D8000特有の沈み込む低音の迫力を感じたい
  • 軽さ、取り回しの良さも大事
  • ZE8000が好き

D8000 / D8000 Proの付属ケーブル

D8000とD8000 Pro Editionでは付属ケーブルの構成が少し異なります。

D8000D8000 Pro Edition
OFCケーブル3.5mm/1.5mOFCケーブル3.5mm/1.5m
OFCケーブル6.3mm/3mOFCシルバーコートケーブル6.3mm/3m
しろ

ケーブルの違いもどちらか1つに絞ることができなかった理由だったなぁ。

OFCケーブル

このブログでは、OFCケーブルのことを「ブラックケーブル」と呼ぶことにします。

D8000とD8000 Pro、どちらにも共通して付属するのは、1.5mのブラックケーブル3.5mm。

しろ

音楽を再生する機器(例:ウォークマンやヘッドホンアンプなど)にヘッドホンを挿すジャック部分が3.5mmで、ケーブルの長さが1.5mという意味です。

ブラックケーブルの線材には高純度OFCを使用しているとのこと。

OFCは無酸素銅のこと(英語で書くと Oxygen Free Copper なので、頭文字をとった呼称)。

私はこのケーブルが好きなんですよね。

暖かみがあって、柔らかくて、優しい音。

ケーブル自体も柔らかくて軽いので、重量のあるD8000シリーズと使う時でも負担が少ないですし。

シルバーコートケーブル

美しいシルバーコートケーブル。

芸術性があって、近くに置いておくだけでもインテリアになりそうなくらい素敵なケーブルです。

より細やかな音が聞こえ、雑味がほとんどなくなり、音の輪郭がはっきりします。

D8000シリーズ用のシルバーコートケーブルは結構太くて、重量もそれなりにあります。

取り回しは良くないけれど、「ケーブルを変えるだけで、こんなに音が違って聴こえるのか!」という経験ができます。

ちなみに、D8000にはシルバーコートケーブルが付属しないため、別途購入が必要です。

受注生産品になる関係で、納期は3週間〜1ヶ月ほどかかるそうです。

シルバーコートケーブルは潤工社との共同開発製品です。潤工社は、スーパーコンピュータ「京(kei)」用のケーブルを製造、開発した会社です。

普段はシルバーコートケーブルを使っていない

音楽を聴く時は、Mac miniにつないでいるSOUND WARRIORのヘッドホンアンプを使っています。

ただ、このヘッドホンアンプには6.3mmのジャックしかありません。

私が持っているシルバーコートケーブルは4.4mmということもあって、普段は3.5mmのブラックケーブルを使っています。

D8000 Proにシルバーコートケーブル6.3mmが付属しているけれど、3mという長さ。

福袋に含まれていたシルバーコートのXLRケーブルも3m。

3mは長すぎる(重さが増す)のと使える機材もないので、未開封のまま・・・

聴き比べ

ウォークマンを使うのは数ヶ月ぶりなので、耳を慣らすために、30分ほどウォークマンで聴いてからスタート。

最初にブラックケーブルを使い、同じ曲をシルバーコートケーブルで聴きました。

用意したもの
  • ウォークマンWM1AM2
  • ウォークマン用リモコンRMT-NWS10B(音量調節や曲の変更を頻繁にする人におすすめ!)
  • D8000
  • ブラックケーブル3.5mm/1.5m
  • シルバーコートケーブル4.4mm/1.5m

本気で違いを確認したいのであれば、ブラックケーブル3.5mmとシルバーコートケーブル6.3mmのように、アンバランスで統一して聴き比べをした方が良いとは思います。

リファレンス曲

何度も聴いたことがある曲から4つ選んで聴き比べました。

  1. 竹内まりや「元気を出して」(FLAC、44.1kHz / 16bit)
  2. DREAMS COME TRUE「LOVE GOES ON…」(FLAC、44.1kHz / 16bit)
  3. フジ子・ヘミング「ハンガリー狂詩曲第二番嬰ハ短調」(FLAC、44.1kHz / 16bit)
  4. MISHA「Everything」(FLAC、96kHz / 24bit)

ブラックケーブル

低音が胸の辺りまでズーンと静かに深く沈み込むのはD8000の特徴だと思いますが、それが素直に表現されるのがブラックケーブルの良さ。

音が近くて、曲との一体感を味わえます。

完全に個人的な好みですが、竹内まりやさんのアルバムはアナログっぽさを感じながら聴きたい曲が多いので、ブラックケーブルの音が楽しい。

アナログっぽい感じだから音がぼやけているのか?と言えば、決してそういう意味ではなく、録音している場所の空気感や息づかいまでもが伝わってくるイメージ。

当たり前ですが、中域・高域も美しく響きます。

女性ボーカルの邦楽POPS、特にバラード曲をD8000で聴くなら、ブラックケーブルが良いなと思いました。

MISIAのEverythingはこれで聴いて欲しい!

シルバーコートケーブル

解像感が数ランクアップします。

スッキリとした音になって、楽器やボーカルが程よく分離して聴こえ、それぞれの音の輪郭がはっきりします。

自然と、曲全体を俯瞰して聴いている自分に気付くのではないでしょうか。

ピアノ曲では、鍵を弾く指先の感覚まで伝わってくるようです。

明瞭な音が好きな人であれば、シルバーコートケーブル一択だろうな、という印象です。

ライブ感と音の近さが少し失われるけれど、多くの人がD8000との組み合わせで聴いているのも頷けます。

しろ

音が少し遠くなる=音場が広くなる、というのをケーブルを変えるだけで経験できたのは面白かった。

ブラックケーブルよりも音量を下げて聴けるので、大きめの音量で聴くのが苦手な私には助かります。

感想

シルバーコートで聴いた後にブラックケーブルに変えると、「え、音がこもってる?」と感じたので、ケーブルを変えるだけでかなり印象が変わることを再認識しました。

D8000らしさを最大限に活かすという点ではブラックケーブルが合っていると感じましたが、あくまでも個人の好みの範疇です。

D8000のテイストを残しつつD8000 Proに近づけたいなら、シルバーコートケーブルの音が合っていると思います。

SONOROUS IIとIIIが発売された当時、どちらも良くて選ぶのに悩んでいた人たちが編み出した(!?)のが、イヤーパッドを変えることだったそうです。

それと似たような感じで、「D8000の音が好みだけど、もう少し明瞭で細かな音を聴きたい!」という人には、シルバーコートとの組み合わせを好むのではないでしょうか。

【番外編】D8000 Pro Editionでの聴き比べ

D8000ほど大きな変化がないように感じました。

シルバーコートケーブルにするとトーンが明るくなるものの、D8000 Pro自体がもともと解像感が高いヘッドホンなので、ブラックケーブルで聴いても見通しの良さがあります。

細かな音も聴こえるし、各楽器とボーカルが適度に分離していて、どこかにフォーカスして聴くこともできます。

REB STORE LIVE!

イヤホン用のケーブルについてのお話がメインですが(一瞬だけD8000用のケーブルが登場したくらい)、ケーブルを変えたらどうなるの?について語っている貴重な回です。

ケーブルを変えることを「リケーブル」と呼びますが、このREB STORE LIVE!ではブラックケーブル、シルバーコートケーブル、ソフトシルバーコートケーブルの3つについて、finalスタッフのクマさんが分かりやすく解説。

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この記事を書いた人

2022年1月にワイヤレスイヤホンZE3000と出会い、finalという会社を知る。
音楽を聴くのが好きなだけの万年オーディオ初心者。
現行製品のほとんどを所有。
final audio時代の旧製品も収集中。

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